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's と of の使い分けは、質問ひとつで決まる

EasyDictation チーム·2026年8月12日·2 分で読めます

EasyDictation を作っているチームです。YouTube の動画を英語リスニングの教材に変えるツールで、文字起こし・意味のかたまりへの分割・翻訳はすべて自分たちで作っています。

's と of の使い分けは、質問ひとつで決まる

次の二つは、どちらも文法的に正しい形です。

John's car the car of John

それでも、後者を言う人はいません。ネイティブは意味は取りますが、静かに眉をひそめます。

文法書はこれを長い表で処理します。人には 's、物には of。そのあとに例外が二十行。表を覚えて、実際に何かを書く場面になると、前とまったく同じように固まります。

その表は捨ててください。質問ひとつで全部片づきます。

B は A に、どんなふうに属しているのか?

二つの形、二つの重心

英語には A と B をつなぐ方法が二つあり、違いは聞き手が何について聞かされると待っているかにあります。

John's car は焦点を John に置き、car は John にぶら下がる細部にすぎない。the color of the car は焦点を color に置き、car はそれを指すための足場でしかない。
John's car は焦点を John に置き、car は John にぶら下がる細部にすぎない。the color of the car は焦点を color に置き、car はそれを指すための足場でしかない。

A's B は A を先に置くので、その句は A についての話になります。

John's car — John の話をしていて、車は細部。 Google's CEO — Google の話をしている。 the company's strategy — その会社の話をしている。

B of A は B を先に置くので、その句は B についての話になります。

the color of the carの話で、車の話ではない。 the size of the dataset大きさの話。

同じ車、二つの句、二つの重心。間違ったほうを選んでも意味は通じますが、強調する半分を取り違えていることになります。

なぜ "the car of John" は落ち着かないのか

John と車が、あまりに直接に結びついているからです。John が持っている、以上。それ以上ほどくものがありません。関係がそれほど明白なのにわざわざ of を経由すると、誰も求めていない改まった調子に手を伸ばしているように聞こえます。

逆側から見ると、's も本当は所有を必要としていません。次はどれも自然ですが、誰も何も所有していません。

my experience · today's meeting · the model's performance · the camera's lens

「所有格」という名前が、ここで人を惑わせます。's は誰がそれを持っているかを聞いていません。それがどこから出てきたかを聞いているのです。

ほぼ必ず 's を取る四つのグループ

簡単な判断の分かれ道。A が人・組織・時・国なら A's B。B が A の部分か性質、あるいは A が長い句なら B of A。
簡単な判断の分かれ道。A が人・組織・時・国なら A's B。B が A の部分か性質、あるいは A が長い句なら B of A。
グループ
John's book · Mary's idea · the customer's order
組織Google's model · OpenAI's API · Microsoft's strategy
today's meeting · yesterday's news · tomorrow's deadline
Vietnam's economy · Japan's population

共通点は、A が B を能動的に生み出せるものだということです。Google は Google's model を生み出します。today は today's meeting を生み出します。

ふつう of を取る三つのグループ

グループなぜ
抽象名詞the importance of testingtesting's importance は文法的だが、ほぼ書かれない
数値・尺度the size of the dataset · the accuracy of the model主題は数値であって、データセットではない
部分the roof of the house · the end of the road · the top of the mountain屋根は家の一部で、家がそれを作り出すわけではない

三つに共通するのは、A が所有者ではないという点です。A は B の位置を示すための足場にすぎません。

句が長くなるほど of が勝つ

これは機械的な話で、「人か物か」の規則では手が届かない一群の場合を説明します。

'sA の最後の語に付かなければなりません。A が短いうちは問題ありません。A が伸びると、聞き手は何の話なのか分かる前に句全体を抱えて運ぶことになります。

's は A の最後の語にしがみつく必要がある。OpenAI's API なら主題がすぐに着地する。the large distributed system built in 2025's API では主題が最後になってやっと分かる。the API of the large distributed system built in 2025 に反転させると主題が先に来る。
's は A の最後の語にしがみつく必要がある。OpenAI's API なら主題がすぐに着地する。the large distributed system built in 2025's API では主題が最後になってやっと分かる。the API of the large distributed system built in 2025 に反転させると主題が先に来る。

OpenAI's API ✅ 短く、すぐ着地する。 the large distributed system built in 2025's API ❌ 疲れる。 the API of the large distributed system built in 2025 ✅ 三語目で API の話だと分かる。

つまり of は、大事なものを先頭に立てて長い修飾を後回しにできます。's にはそれができません。

技術文書では何が起きるか

学習者はここで流されがちです。「物には of」に引っぱられて、あちこちに of を書いてしまう。ネイティブの技術文書の書き手は、's を絶えず使います。

the model's output · the agent's memory · the system's architecture · the user's request

これらは the output of the model より読みやすい。理由は先ほどと同じ質問にあります。その文脈では、model は出力を生み出す主体として扱われていて、動かない物体としては扱われていないのです。

抽象名詞に移ると、また of が主導権を取ります。

the importance of evaluationevaluation's importance ❌ 文法的だが、声に出すと妙

どちらでもよい場合

どちらでも成り立つ組み合わせは多く、違うのは語調だけです。

A's BB of A
the model's performancethe performance of the model
my company's culturethe culture of my company
the city's populationthe population of the city

左の列は締まっていて口語寄りで、ブログや話し言葉によく出ます。右の列はより格式があり、B に重みを置きます。学術的な文章に多い形です。この種の組み合わせでは、まず間違えようがありません。

質問二つで終わり

書く前に、さっと聞いてください。

A は B の所有者か、出どころか? なら A's Bthe user's question · the model's output · my team's project

それとも B は A の部分・性質・尺度にすぎないか? なら B of Athe size of the dataset · the quality of the response · the importance of testing

それでも迷うなら、両方を声に出してみてください。短いほう、そして主題が早く分かるほうを取ります。

規則を知っていることと、考えずに正しいほうへ手が出ることは、別のことです。ネイティブは表を勉強していません。実際の会話で何万回も聞いてきたから当てられるのです。残っているのはその部分で、そこが EasyDictation の役に立つところです。実際の YouTube 動画を意味のかたまりごとに打ち返せば、'sof は文法表ではなく耳から落ち着いていきます。

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